2050年までに、世界の都市人口はほぼ2倍になると予想されており、都市化は21世紀の最も変革的潮流の1つになっています。一方、ビッグデータ・計算能力の向上、高度なデジタル通信技術の発達により、グローバル社会の多様な分野においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しています。デジタルテクノロジーの急増は、都市・社会に大きな変革と、これまでの職業に新しい技術の要請、新しい雇用機会を生み出しています。このような背景から、都市や建築に広く関わるデザイナー・プランナーは、地域課題の解決方法に精通している一方で、グローバルな視点と思考を持ち、都市DX時代のニーズに適応できる幅広いスキルが求められています。
そこで、本セミナーでは、国を超えた多様な文化的および社会的背景を持つ都市・建築のデジタル化に関わる研究者・実務家等による公開講座(レクチャー)・ディスカッションを行い、学生が4カ国間でワークショップや各国での都市DXの導入に関する分析により、都市のデジタル化の上で障壁や課題・可能性を学びます。
「都市のデジタル化4カ国セミナー」は、2021年9月30日のキックオフよりスタートします。10月~12月に日本(九州大学)・ドイツ(ドレスデン工科大学)・ノルウェー(ノルウェー科学技術大学)・中国(浙江大学)の4つの大学が連携して、文化的・社会的境界を超えて、都市デジタル化時代の多様な側面について深い知識を得ることを目的としています。
[スケジュール]
キックオフシンポジウム(オンライン)
2021年9月30日15:30-17:30(日本)
※Zoom
共同セミナー
1)第一段階(インキュベーション)
第一段階では、4カ国の様々な分野の研究者・実務家による公開講座(ウェビナー)からトピック関連の知識を学びます。同時に、学生と講師がオンラインコースフォーラムで講義の内容について議論を行い、各国での都市DXに関連する先端的知識を学び、コースフォーラムでの議論やアイデアのブレーンストーミングを行います。
※授業の時間帯が合わない場合は個別にレクチャーをオンラインでオンデマンド形式で視聴して頂き、Moodle上で教員とやり取りを行います。
10月1日(金)10:00-12:00
10月7日(木)15:00-17:00
10月15日(金)15:00-17:00
10月22日(金)15:00-17:00
2)第二段階(実行):2021年10月29日から12月17日※金曜日15:00-17:00予定
各大学において、学生はグループワークを行い、政策関係者・企業・市民・専門家等へのアンケート調査を実施します。
10月29日(金):都市デジタル化時代に関連する課題として、4つのサブトピック「技術」、「社会」、「共創」、「田園」に取り組むため、4大学合同での議論セッションを行い、各大学において、ワーキンググループを形成します。
11月12日(金)・19日(金)・29日(月):各ワーキンググループは、サブトピックに焦点を当てたアンケート(政策関係者・専門家インタビュー用と一般市民向けの2種類の質問票)を作成し、各大学の学生が各地域でヒアリング調査を作成・実施します。
12月3日(金):4大学合同中間発表会 全ての学生と担当講師(コースインストラクター)は、アンケート調査に関するディスカッションを行います。
12月10日(金):最終プレゼンテーションに向けて、都市デジタル化時代の分析・提案のブラッシュアップを行います。
12月17日(金):4大学合同最終発表会 4大学からの最終成果発表会と、全ての学生と担当講師による国際比較分析により、異なる文化・社会への都市のデジタル化の可能性と実践的課題に関して、共通の知識を得ます。
[開催方法]
アジアとヨーロッパの6〜8時間の時差を考慮して、4カ国合同の授業はオンラインセミナー形式で実施しました。
[参加条件]
この科目は、九州大学大学院芸術工学府(修士課程・博士課程)の学生を主な対象としています。(定員:15名程度)全ての授業は英語で行われました。
[主催]九州大学芸術工学研究院
[共催]九州大学持続的共進化地域創成拠点(COI)
日時
2021年9月30日 - 12月17日
場所
オンライン
対象
九州大学大学院芸術工学府(修士課程・博士課程)の学生
定員
15人
お問い合わせ
九州大学大学院芸術工学研究院 高取千佳
takatori(a)design.kyushu-u.ac.jp