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京都工芸繊維大学KYOTO Design Labを視察しました

2019年3月11日~12日

2019年3月11日~12日にKIDNEXT運営チームで、創設5周年を迎える京都工芸繊維大学KYOTO Design Labを視察しました。

初日は、ラボ長の岡田栄造先生に、運営やノウハウについてお話をお伺いしました。設立時の様子から、事例を交えたプロジェクトの始まり方や進め方、組織体制、広報戦略、学生との関わり方、今後の展開について詳しい内容を教えて頂きました。社会課題への取り組みや、実装を非常に意識されており、現実的な落とし込みを重要視されている印象を受けました。

その後、ファクトリースタッフの井上智博氏に、デザインファクトリーをご案内いただきました。2017年に完成したばかりの空間には、心地よい密度でレーザーカッターや3Dプリンターなど様々な機材が並んでおり、京都工芸繊維大学らしくミシンも見られました。また、そこかしこに、ここで生まれたプロトタイプ等が見られます。デザインファクトリーの一角にはフォトスタジオが設置されており、プロジェクトで制作した制作物を撮影することができます。撮影の際に屋外を移動する必要がないため、例えば建築模型など細かな制作物の搬入も安心できるつくりになっています。ファクトリー内の機材を利用したプロジェクトもご紹介いただき、共同プロジェクトに発展できそうな話題も共有いただけました。

翌日は、京都工芸繊維大学特命教授のジュリア・カセム先生にKYOTO Design Labで実施しているコンテンツについてお話をうかがいました。具体的には、コペンハーゲン・ファッション・フィルム・フェスティバルでベストアイデア賞を受賞した映像作品「歩きはじめる女性 The Path She Walks」や、CMT患者の治療薬を発見するためにショウジョウバエを用いた家庭用疾患治療薬スクリーニングキットの開発について、デザイン・クエスチョンズやチームメイキング等、企画段階から事例をご紹介いただきました。KYOTO Design Labにしかできないことを大切にされており、コラボレーション先と技術や環境を上手に補い合って、プロジェクトを進めている点が印象的でした。

今回の視察では先生方の熱意を直に感じることができ、また独自の強味とは何か考えさせられる良い機会となりました。芸術工学研究院の特徴を見つめ直し、今後の芸術工学研究院でのプロジェクトの取り組みに活かしていきます。今後も引き続き連携・交流を継続し、共同プロジェクト等の実施に繋げていきたいと考えています。

ラボ長 岡田栄造先生
デジタルファクトリー
ジュリア・カセム先生

日時

2019年3月11日~12日

Member

  • 張 芳彦 九州大学大学院芸術工学研究院
  • 下村 萌 九州大学大学院芸術工学研究院
  • 紫尾 陽子 九州大学大学院芸術工学研究院

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