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書籍『デザインに哲学は必要か』

2019年3月30日

2018年夏に開催したデザイン基礎論連続シンポジウム・デザイン哲学Bar「プロボケバー」における講演内容を基に、武蔵野美術大学出版局から論集『デザインに哲学は必要か』を出版しました。

 

デザイン哲学Bar「プロボケバー」とは
国内外の第一線で活躍する教授、デザイナー、編集者からの挑発的な問いに対して、お酒を片手に一般の参加者の方々とともに考える場です。武蔵野美術大学基礎デザイン学科と九州大学大学院芸術工学研究院が共催し、2018年7月27日から9月7日にかけて全6回開催しました。

 

デザインに哲学は必要か
古賀徹/編
古賀徹・板東孝明・伊原久裕・山内泰・下村萌・シン・ヒーキョン・小林昭世・池田美奈子・藤崎圭一郎/著

デザインは観察する。デザインは計画し制作する。デザインは自由を希求し実践する。

目次
序にかえて
1章 自由を設計するデザイン 古賀徹
2章 かたちの生成を求めて――「形態論」の根原 板東孝明
3章 思想家によるデザイン――オットー・ノイラートの経済思想とデザインをめぐって 伊原久裕
4章 挫折のデザイン――パーソンセンタードにおける新しい主体性 山内泰
5章 デザインの実践にとって基礎論は不要か 下村萌
6章 デザインを教えることはできるのか――デザイン基礎教育について シン・ヒーキョン
7章 意味を破綻させるデザインの可能性 小林昭世
8章 編集とデザイン――パラレルワールドが出会うとき 池田美奈子
9章 創造行為における共感と自己言及について 藤崎圭一郎
あとがき

 

『デザインに哲学は必要か』あとがきより

 本書は、そこでの議論をそれぞれの著書が独立した論文のかたちにまとめたものである。欧米諸国ではデザインの基礎論が広く論じられており、多くの論文や著書が公刊されているが、哲学との関係でデザインの認識論や存在論をあらためて正面から論じる試みはそれほど多くない。また日本においては、デザインが実用芸術や工学的技術として導入された経緯もあり、「デザインの哲学」はまだ未知の領域にある。そうした状況にあって、本書が本格的議論のスターターとしての役割を果たすことができればと思う。

 

購入はこちらから
武蔵野美術大学出版局
https://www.musabi.co.jp/books/b463101/

日時

2019年3月30日

Member

  • 下村萌 九州大学大学院芸術工学研究院
  • 小林昭世 武蔵野美術大学基礎デザイン学科
  • 池田美奈子 九州大学大学院芸術工学研究院
  • 藤崎圭一郎 東京藝術大学美術学部

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