中国の大連理工大学と共同で5か月間のグローバルデザインプロジェクトを実施しました。大連理工大学は学生数約34,700人のうち、約1200人が建築芸術学部の学生です。
本プロジェクトは、福岡県内の地場産業企業9社の協力を得て産学共同で行いました。
各企業が中国で販売することを想定した商品や販促ツール等のデザインに、九州大学と大連理工大学の学生の混合チームが挑戦しました。
【日程】
4月12日 ガイダンス・チーム分け
5月19日 着手検討会(@久留米シティプラザ)
5月20日 チームごとに担当企業訪問、現地観察・インタビュー調査
7月22日 中間検討会(@九州大学大橋キャンパス+大連理工大学を中継でつないで)
9月21日 最終発表会・成果物展示会(@大連理工大学)
全員で集まる機会は多くはありませんでしたが、チームで担当企業の訪問やインタビュー調査を行った後は、各チームSkypeや Wechatで遠隔ミーティングを重ねてデザインを進めていきました。
9月21日には、大連理工大学で最終発表と提案商品のプロトタイプ展示会を行いました。
実際に社会実装されることを目標としてデザインを行いましたが、現在9社中4社で商品化に向けて推進中です。
学生は、実践的なデザイン・商品開発過程を学ぶことができたほか、両国間のデザインに対する思考の違いを知ったり、異文化の人々とのチーム作業によるプロジェクト推進方法等を修得する機会となりました。また芸術工学府の教員は、双方のデザイン教育の違い、学生の強み・弱み、遠隔プレゼンテーションの方法などの知識やノウハウを獲得できました。
次年度も大連理工大学と同様のプログラムを実施する計画であり、国際産学連携授業として今後も毎年開講する予定です。本国際連携授業で得たノウハウを蓄積しながら、中国との共同授業の方法論を確立していきたいと考えています。
主催
九州大学:大学院芸術工学研究院、大学院芸術工学府、芸術工学部
大連理工大学
協催
福岡県内の地場産業企業9社
・株式会社SING
・株式会社KONOITO
・隈本コマ(独楽工房隈本木工所)
・株式会社九州蜂の子本舗 ほか
日時
2018年4月~2018年9月
お問い合わせ
九州大学大学院芸術工学研究院 杉本美貴准教授
Member
- 杉本美貴 九州大学大学院芸術工学研究院
- 森田昌嗣 九州大学大学院芸術工学研究院
- 曽我部春香 九州大学大学院芸術工学研究院
- 迫坪知広 九州大学大学院芸術工学研究院