九州大学SDGsデザインユニットでは、いつもthink big, start small, move fastを心がけて、実生活の中で課題を見つけ、解決することを実践しています。その一つとして、「みんなのトイレ」をご紹介します。
九州大学大橋キャンパスの管理棟3階は、研究院長や事務部長が働くフロアです。これまでは働く人の多くが男性だったので、このフロアには男性トイレしかありませんでした。しかし、近年、このフロアで働く女性の割合が増え(妊娠中の方も含む)、女性職員は他のフロアのトイレを使用しなければならず、不便を感じるようになりました。
そこで、研究院長戦略室が中心となり、この課題を解決する「みんなのトイレ」を提案しました。これまでの男性トイレをそのまま工事することなく、サイン改修と鍵整備だけで、男性トイレは誰でも使える「みんなのトイレ」に変身しました。サインは、写真の通りLGBTの方も気兼ねなく使えることを意識したデザインです。
今回の「みんなのトイレ」は小さな一歩ですが、SDGsのゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」とゴール11「住み続けられるまちづくりを」をデザインの力で一つ解決することができました。
私たちの周りには、たくさんの課題や不便があります。それに気づき、行動に移してみると、意外に変えられることが多いのです。みなさんも是非その気づきを大事にして、身の回りのことから実践してみてください。
SDGsデザインユニットメンバー
張 彦芳
Zhang Yanfang
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九州大学 SDGsデザインユニット
sdgs@design.kyushu-u.ac.jp