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障害と未来のしごと —IoTとFabプロジェクト—

一般財団法人たんぽぽの家が行う「障害と未来のしごと —IoTとFabプロジェクト—」を福岡県にて実施しました。

福岡県内の福祉事業所とIoT・Fabに関わるエンジニア・デザイナ・クリエイターが協働し、現地に根差したしごとづくりを目指しました。工房まる、一般社団法人生き方のデザイン研究所、北九州イノベーションギャラリー [KIGS] デジタル工房と協働し、「デジタルメイカーを育てる」 をテーマとし、障害と未来のしごとの在り方を探りました。


主旨
障害のある人は約788万人いるとされ(2013年度の厚生労働省調べ)、そのうち従業員5人以上の事業所に就いているのは63万1,000人と少なく、体力や業務内容など様々な理由からはたらけない人が多くいます。2017年の現在は、就職数は増加傾向にあるものの、業種が限られており、はたらくための選択肢が少ないことで、個々人の能力や表現をしごとに結びつけることができない人も多くいます。

IoT【アイオーティー:Internet of Things】とは「あらゆるものがインターネットを通じてつながり、相互にコミュニケーションできる状態」で、これまでにない “人と人” “人とモノ” “モノとモノ” の関係が生まれることを期待されています。Fab【ファブ:Fabrication】とは「インターネットとデジタル・ファブリケーション(コンピュータ制御の工作機械)の結合から生まれる新たなものづくり」のことで、世界中にコミュニティがあり、一人ひとりの創造性に応える技術として注目されています。

IoTとFabは、総務省が2017年度の概算要求で3.3億円としているように、この分野の経済発展が見込まれていますが、デザイン・ビジネス・アート・ケアを軸に活動してきた私たちが目指しているのは、その技術を「障害のある人の新たなものづくり・しごとづくり」や「一人ひとりが創造性と尊厳のある生き方を選択できる社会の実現」に向けて発展させることです。

私たちは「Good Job!センター」という施設を奈良県香芝市に設立し、レーザーカッターや3Dプリンタなどデジタル工作機械を活用して障害のある人たちと新たなしごとづくりに取り組み、「ケアとIoT研究会」を慶應義塾大学、情報科学芸術大学院大学、京都大学と協力しながら進めています。

この度、日本財団より助成を受け、IoTとFabによるしごとづくりを全国各地にひろめる機会をいただきました。2017年度は、福岡県、山口県、岐阜県を舞台に、福祉事業所とIoT・Fabに関わるエンジニア・デザイナ・クリエイターが協働し、現地に根差したしごとづくりを目指します。

(一般財団法人たんぽぽの家 IoTとFabプロジェクト事務局、社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job!センター香芝、Good Job!センター香芝 障害と未来のしごと ― IoTとFabプロジェクト ―、2017)

プロジェクトの様子は下記ページにて公開し、随時更新いたします:

IoTとFabと福祉 – 福岡

関連プロジェクト
Design for SDGs in Fukuoka 2017 -Global Goals Jam / ユニバーサル都市・福岡デザインワークショップ-

Member

  • 伊藤 慎一郎 九州大学大学院 芸術工学研究院 研究院長戦略室

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