九州大学では、デザイン学とビジネスマネジメント並びにアントレプレナーシップ教育を融合した大学院レベルでの新しい教育プログラム開発の一環として、「新時代を生き抜く人材像-デザイン×ビジネス×アントレプレナーシップの未来を考えるシンポジウム-」を開催しました。
今年度、本研究院のコンテンツビジネスプロデューサー育成プログラム(Ciao)の成果報告に加え、ビジネス業界でデザインを牽引する方々による基調講演と、ゲスト登壇者と本学教員とのパネルディスカッションを行い100名を超える参加者を迎え盛況となりました。
日本のビジネスにおけるデザイン力の重要性の高まりを行政という立場から経済産業省中田智弥氏よりご説明いただきました。また、松井サービスコンサルティング 代表 松井拓己氏より「優れたサービスデザインを実現する人材育成」と題し、デザイン、ビジネスとアントレプレナーシップを「サービス」という目線から紐解き優れたサービスを実現する講演をいただきました。プロジェクトを行う上で必ず立ちはだかる壁の乗り越え方、ターゲットや目的を捉え直すことでより良いサービスを生み出すというメソッドは、デザインとビジネス、アントレプレナーシップ教育をより強く融合していく原動力となりました。
後半、「これからのデザイン学、ビジネス教育で教育すべき人材とは」をテーマにパネルディスカッションをおこない、経済学、デザイン学、アントレプレナーシップそれぞれの立場から「3つの領域が融合する意義」、「次世代のリーダー育成に向けた教育構想」、「新コースに向けた産学連携」のそれぞれに関して共通点と相違点が浮き彫りになり今後の連携に向け指針を見出す機会となりました。
本シンポジウムを通じて、今後予定している大学院芸術工学府の新コース構想への知見にもつなげて参ります。
シンポジウム概要
[基調講演]
経済産業省 サービス政策課 係長 中田智弥
松井サービスコンサルティング代表 松井拓己
[パネルディスカッション]
モデレーター:
草野 秀樹 PwCコンサルティング合同会社 マネージャー
パネリスト:
髙田 仁 九州大学大学院経済学研究院 産業マネジメント部門 教授
五十嵐 伸吾 九州大学ロバートファン/アントレプレナーシップ・センター 副センター長
松隈 浩之 九州大学大学院芸術工学研究院 コンテンツ・クリエーティブデザイン部門 准教授
松井 拓己 松井サービスコンサルティング 代表
[主催]
九州大学大学院芸術工学研究院
九州大学大学院経済学府(産業マネジメント専攻:QBS)
九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)
[協力]
日経ビジネススクール
photo : photo office overhaul
日時
2019年2月14日(木)17:00-20:00
場所
アクロス福岡 円形ホール
福岡県福岡市中央区天神