Reports

Research Collaboration

芸術工学研究院×農学研究院 ナノセルロースの再発見-器のあり方 成果発表会

2019年1月8日(火)〜2019年3月2日(土)

SDGsデザインユニットの活動の一環で、九州大学の芸術工学研究院と農学研究院が共同して「ナノセルロースの再発見-器のあり方」のプロジェクトをワークショップ形式で行いました。農学研究院の近藤哲男教授が開発した竹からつくられた新素材「ナノセルロース※」を使って、遊びながら素材の持つ可能性を探求し、デザインの力でナノセルロース素材がもつ無限の可能性に挑みました。九州大学大学院芸術工学研究院と農学研究院の学生、教職員及び外部クリエイターなど計12名がプロジェクトに参加しました。本プロジェクトは全4回ワークショップ形式で、理解→発想→実験→制作を繰り返しながら器のあり方を提案しました。

※ナノセルロースとは
ナノセルロースは「セルロースナノファイバー」のことで、植物の細胞壁の主成分であるセルロースをナノレベルにまで微細に解きほぐしたものです。強度は鋼鉄の8倍、重さは鋼鉄の1/5、天然繊維なので人体に優しい、高い熱伝導率、薄い膜状に加工できるなどの特性を持っています。近年、工業製品や食品、化粧品など様々な分野で活用が期待されており、注目を集める新素材です。

 

ワークショップ1 : KICKOFF 「ナノセルロースを学ぼう」
2019年 1月8日(火) 10:00-17:00
場所:九州大学 農学研究院

ワークショップ2 : アイデア展開 + プロトタイプ1
2019年 1月30日(水) 10:00-17:00
場所:九州大学大学院 芸術工学研究院 工作工房

ワークショップ3 : アイデア展開 + プロトタイプ2
2019年 2月7日(木) 10:00-17:00
場所:九州大学大学院 芸術工学研究院 工作工房

ワークショップ4 : プレゼンテーション準備
2019年 3月2日(土) 10:00-16:00
場所:九州大学大学院 芸術工学研究院 工作工房

 

 

本プロジェクトの成果発表を2019年3月2日に芸術工学研究院のデザインコモン2Fにて行いました。プロジェクト参加者は各テーマで作ったプロトタイプを展示し、それぞれの器の提案について発表しました。会場にはプロジェクト関係者及び来場者約50名が参加され、質疑応答の時間には活発な議論が交わされました。

・「本物の紙の器」 内村謙也/デザインストラテジー専攻
・「そうぞうの器」 鶴菜々子/工業設計学科3年
・「気持ちの器」  疋田睦/工業設計学科3年
・「涙の器」 墨田知世/工業設計学科2年
・「忘れられた器」 吉村彩果/外部サボーター 元グーディファボ社員
・「垂直の器」 永嶋拓仁/デザインストラテジー専攻
・「光の器」 張彦芳/芸術工学研究院学術研究員
・「雨のうつわ」 嶋田萌季/工業設計学科4年
・「土に還る器」 下村萌/芸術工学研究院学術研究員
・「電気の器」 秋田直繁/デザインストラテジー部門 助教

来場者からは、ナノセルロースのことに興味が出た、アイデアが面白いなど、素材の可能性、自分の業務への導入の可能性、など良い評価をいただきました。
デザインの力で社会課題を解決することができるよう、本プロジェクトは2019年度も展開できるよう企画をしています。ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

ワークショップ1
ワークショップ2
光の器

日時

2019年3月2日(土)16:00-18:00

場所

九州大学大橋キャンパス デザインコモン2F

福岡市南区塩原4-9-1

Scrapbook

これまでの活動記録をまとめた画像や動画、
ドキュメントのアーカイブです。
画像を選択してダウンロードいただけます。

View all

Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Design for LGBTs and an Inclusive Society
ハサミムシとプロトエリトロプテランのペーパークラフト
ハサミムシ扇子の作り方
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus
Ohashi campus