いま、時代とともにモノから考え方にまで広がりを見せている、デザインの概念。九州大学芸術工学部では、時代の変化に対して、柔軟に対応できる組織に革新を続けています。デザイン教育研究の世界的な中核拠点となるべく、次の時代に向けたビジョンや新学部の内容を伝えるために、2020年の学部改組に合わせて広報映像を制作するプロジェクトが2018年の12月に立ち上がりました。
広報映像では、教育研究施設や研究機材、授業の様子を紹介します。「大学の姿を素直に伝える」「伝統を感じる」「未来への期待感」が伝わる映像を目指して、8ヶ月間のプロジェクトに臨みました。撮影する上で、教職員や学生の協力が不可欠なため、大学のことをよく知る「学生」、本学の卒業生である映像制作会社「モンブランピクチャーズ」、学内の調整と企画・マネージメント役として「九州大学大学院芸術工学研究院の研究院長戦略室」の3者で制作チームを編成しました。
制作工程としては、はじめに学内各所200~300のシーンを撮影した後、芸術工学部の魅力が伝わるカットを厳選しました。撮影時、教員が手を止めることなく、音響に関する数式を白板にずらりと書いていく講義の様子や、普段直に触れることのない旧式のシルクスクリーン機材や、モーションキャプチャー、音響室など、貴重なシーンを記録できました。参加した学生たちも、撮影を通して改めて芸術工学部の多様さと面白さを体験することができたようです。
BGMや質感などの細部にもこだわって制作した映像は、芸術工学部の多彩な技術と魅力を世界に発信するものになりました。この映像がきっかけとなり、「芸術工学部で学んでみたい」、「一緒に教育・研究プロジェクトをしてみたい」、と興味を持っていただけることをチーム一同願っております。
Member
- 松本 祐典 九州大学大学院芸術工学研究院