九州大学芸術工学部の工作工房に新たに導入したShopbot社のCNC(コンピュータ数値制御)加工機が本格的に稼働を始め、CADで設計した板材の切り出し加工が非常に簡単に行えるようになりました。これにより、設計、加工、検証、修正といった作品制作の一連の流れがスムーズになり、学生の制作活動や研究活動がこれまで以上に促進されることが期待できます。
またこのCNCを用いて九州大学工学部建築学科のプロジェクトに協力し、その成果物が2019年10月初頭に福岡県天神地区の水上公園に設置されました。建築学科の学生がCADソフトで加工図面を作成し、そのデータを芸術工学部の工作工房に持ち込んでShopbot社CNCで材料の切り出しを行うことで、写真にあるような構造物を短期間の内に完成させることが出来ました。
以下、プロジェクトに関わった学生による解説文です。
パブリックスペースの日常利用をサポートする多種のストリートファニチャーをShopbot社CNCを用いて制作し、福岡市の水上公園・天神中央公園にて設置実験を行いました。片付けや移動などの空間のカスタマイズを容易にするため、2.5mm厚ベニヤと15mm厚高密度発砲スチロールを接着した軽量の板材で全てのファニチャーを構成しています。CNC加工により少人数・短期間・高精度のプロダクト生産を行うことができました。
日時
2019年9月20日-10月10日
場所
九州大学大橋キャンパス 工作工房
福岡市南区塩原4-9-1