K2 Fab Studioは、2017年に始まった韓国・KAISTの工業デザイン学科id KAISTと実施する国際共同教育プログラムです。
2018年はMaterial Circularityをテーマとし、大量消費されるマテリアルの循環を捉え直し、新たな循環を提案しました。
2018年8月に、id KAISTの教員と学生が来日し、共同でフィールド調査とアイデア展開を行いました。九州大学がある福岡市とKAISTがあるデジョン市それぞれの土地で大量消費されるもののマテリアルジャーニーマップを制作し、マテリアルの新たな価値を探りました。
フィールド調査として、ごみゼロ宣言をした福岡県大木町と山口情報芸術センターを訪れました。
大木町では、バイオマス施設や生ごみの地域循環システム、リユース施設を見学し、町として資源循環がどのように実行されているか、また、市民がどのようにそこに関わっているかを学びました。
山口情報芸術センターでは、企画展示「メディアアートの輪廻転生」を見学し、アート作品の「死」の定義、さらに「転生」させて未来に伝える可能性を模索する展示を鑑賞し、循環について新たな示唆を得ました。
最終日には、公開プレゼンテーションを行いました。フィールド調査から得られた新たな視点を加え、ものの生産から消費までを環状につなげる提案をインフォメーショングラフィクスの手法を用いて表現しました。
2018年冬に予定しているプログラムの後半では、地域素材を使って製造工程・流通との関係、技術との関係、時代性との関係、地域との関係、社会制度(法律)との関係を踏まえ、構造的に理解した上で、デジタルファブリケーションを用いた新たな循環を提案します。
[日時]
2018年8月21日(火)〜24日(金)
[場所]
九州大学大橋キャンパス
福岡県大木町
山口情報芸術センター[YCAM]
[参加者]
id KAIST 5名
九州大学芸術工学部、大学院芸術工学府 5名
[教員]
id KAIST:ダニエル・サーケス
京都産業大学:伊藤慎一郎
九州大学:池田美奈子、城一裕、稲村徳州、下村萌
日時
2018年8月21日(火)〜24日(金)