九州大学大学院芸術工学研究院は、デザインの体系化を目的としデザイン学の基礎論に取り組んでいます。この度、ホームレス生活を送りながらアーティスト/アクティビストとして活動されているいちむらみさこ氏をお招きし、第19回デザイン基礎学セミナー『路上生活からみえること』を開催しました。
[概要]
自身の置かれている立場や状況によって、この世界の様相はまるで別物のようにみえます。貧困、労働、女性蔑視などが生み出す社会的排除…。私たちの社会が様々な問題を孕んでいることは自明ですが、一体どれだけのリアリティをもってそれらに対峙しているのでしょうか? 今回の講演では、ブルーテント村やダンボールで寝泊まりする、いわゆるホームレス生活を送りながら鋭く社会を見つめるアーティストのリアルな社会問題との関わりについて知るとともに、アートやデザインそのもののあり方についても再考する機会を設けたいと思います。
[登壇者]
いちむらみさこ Misako Ichimura
アーティスト/アクティビスト。2003 年から東京の公園のブルーテント村に住み始め、同じテント村住人と一緒に物々交換カフェ・エノアールを開いている。2007 年にホームレスの女性たちのグループ「ノラ」を発足。国内外で、反ジェントリフィケーション、フェミニズム、反オリンピックの活動を行っている。著書に『Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キョートット出版、2006年)などがある。
[主催]
九州大学大学院芸術工学研究院
[共催]
芸術工学部未来構想デザインコース
日時
2021年3月4日(水) 開場16:50 開演17:00
場所
オンライン(Zoom)
参加料
無料
お問い合わせ
デザイン基礎学セミナー事務局 九州大学大学院芸術工学研究院 古賀徹
designfundamentalseminar@gmail.com
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第19回セミナーポスター
第19回セミナーポスター